【雑記】世紀の空売りを読んでみて
先日、マネーショートという映画を借りてきて見たのですが原作があるということで書店で探しました。
映画マネーショートの原作はマイケルルイスの「世紀の空売り」です。
内容はリーマンショックの原因となるサブプライムローンに絡む金融商品を空売りすることで登場人物が莫大な資産を稼ぎ出すというものでした。
2017年現在の堅調な金融市場を見ているとリーマンショック級の暴落なんて想像することもできません。プロぶって市場に疑いの目を向けたところで上昇相場を指くわえて見てるだけのマヌケな投資家になりかねません。
感覚的にあがりすぎじゃねえのかって感じることはあるんですけど、そのあがりすぎっていうのはあくまで今までの経験なんですよね。
株式市場は暴落する。暴落するってずっと言い続けてる評論家とかいますけど、永遠に上がり続ける相場なんてあるわけないんですからそりゃいつかは暴落しますよね。
テレビに出てるようなお偉い評論家ですらその根拠はアメリカ経済が不透明とか、トランプリスクとか、くっそ抽象的でそれらしい単語を出しときゃいいってな感じで偉そうに喋ってるんですよね。
一方で本書に登場する投資家はそれぞれ市場の歪みに確信を持って空売りしてるんですよね。
本書の登場人物の一人義眼の投資家マイケルバーリなんてその最たる例でサブプライムローンの焦げ付き率からそのサブプライムローンを証券化したCDOが将来焦げ付くことに確信をもって空売りするんです。
細かな内容は本書を読んでください。
なお、空売りと言うてますが正式にはサブプライムローンを証券化したCDOとういう商品を直接空売りするのではなく(空売りできない。)CDSという保険を買ったのです。
CDSはCDOの逆相関だと思ってくれれば理解しやすいです。要はCDOが暴落した時CDSが暴騰するわけです。
結局、なにが言いたいかというと
確信を持つことの大切さを本書で学ぶことができるということです。
暴落前の熱狂みたいなものを冷めた目で見るほんものの投資家がそこには描かれておりました。